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濱風炉 ハマブロ

濱音の公式ブログです。
濱音ヒストリー その3
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横浜駅西口(相鉄口)の駅前広場をご存じだろうか。
駅ビルの相鉄ジョイナスの高いビル、そして、証券会社のビルが「コ」の字型に立ち、その真ん中に抱かれるように横浜市営地下鉄の入口となる階段とエレベーターがある。一番メインで人が集まる場所はそのエレベーター横で、そこが路上ライブの主戦場であった。
その「コ」の字型のビル配置のお陰か、声が非常によく響いた。量販店の過剰な宣伝文句や、バンドの爆音はそこにはまだ存在しなかった。ただ良質な音楽(声や、ギターや、タンバリンやファンの手拍子)がビルに当たって跳ね返り、向いのビルを共鳴させた。壁を触ると驚くことにその振動で微かに震えている・・「横浜が鳴」った瞬間だった。

歌い手の周りには無数のカセット・レコーダー、最前列を陣取ったファン、それを取り囲む立ち見のファン。その外側には歌に吸い寄せられて立ち止まった通行人の層。向い側の相鉄ジョイナスの壁にもたれかかり、煙草など吸いながら「我関せず」といったなりをしてしっかりとその歌に聞き入っている人もいた。その中には、どうすればこんなにも幸福な空間を築けるのか、思案にふけるミュージシャンも少なからずいた。

土曜日のGreen Pieceは凄かった。ハーモニーの美しさ、影響を受けた音楽に対する素直さ。ファンは笑顔と一糸乱れぬ手拍子でそれに応えた。勇気を出して話しかけると、番組の話ですぐにうちとけた。メンバーの野堀君は目にかかるほどの長髪。女の子のようなキューティクルの良さが今でも忘れられない。品行方正で清潔。それがGreen Pieceの第一印象だった。

Green Piece村松君に案内されるまま、毎週金曜日に来ている「はいからさん」の路上ライブへ足を運んだ。広場をほぼ埋め尽くす驚異的な数のファン。その中心には、かっぽう着に下駄履きで、母への愛を惜しげもなく歌っている磯部君の姿があった(照れくさくもその直球を胸に食らって何度も自分の歌を見つめなおした)。しかしその相方、どこかで見たことがある・・・

そこにいたのは、TAKUがギターを携えて広島へ旅に出た際、アーケードの片隅で別の仲間と歌っていた、木村君=允(まさ)君であった。久し振り、なんて声を掛け合い、なんでまた横浜で歌うようになったの?なんて話に花を咲かせていた。東京に出る前に、横浜という場所に巡り合えた「はいからさん」の運命に感謝しつつ、その歌に触れるために何度か足を運ぶようになる。

やばい。
横浜が、面白い。

いい歌がたくさん路に転がっている、宝さがしにも似た興奮の週末が続いた。
いつものように横浜路上を歩いていると、ドレッド・ヘアのいかつい男が近づき、声をかけてきた。

「あのー・・」




つづく。


開催まであと26日。
by hamaoto | 2007-11-04 03:55 | ◆濱音ヒストリー◆
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by hamaoto
濱音 開催情報
「濱音-第五譜-」
11月30日(金)CLUB24YOKOHAMA

OPEN 16:30 START 17:30
前売¥2,500 当日¥3,000
ドリンク代別、入場整理番号順
問合せ:045-252-4120(CLUB24)

出演:
Green Piece
NUDE VOICE
オオゼキタク
サスケ
サスライメイカー
ザ★スパイ
ロクセンチ

「濱音」は 、
参加するミュージシャン達が、自主的に企画・運営するライブイベント。
ブッキングからロゴ・映像制作、パンフレットやグッズ制作などももちろんアーティスト自身の手で行っています。
今回は「12月で閉店してしまうライブハウス・CLUB24への感謝の気持ちを込めてライブをしないか」、そう声をかけあって、久々に仲間が集まりました。前回の「濱音-第四譜-」から約5年ぶりの開催。CLUB24で、一緒に楽しい時間を過ごしましょう!

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