濱風炉 ハマブロ

濱音の公式ブログです。
濱音ヒストリー その12
c0142001_22282826.jpg

昔、横浜ビブレにライブハウスがあった。
現在は古着屋さんとなっているあのビブレの最上階が、ミュージシャンたちが汗まみれになって(時には涙まみれになって)魂を放出する戦場だったってことはもう、知らない人のほうが圧倒的に多いと思う。先輩ミュージシャンによれば80年~90年代前半のビブレはデモテープ審査が全然通らないほど敷居が高かったそうだ。

ビブレのライブハウス閉店後、横浜でのライブシーンは中心を関内に移していった。
B.B.Streetや7th Avenueなど、多くの魅力的なライブハウスがあるが、中でも全国ツアーをやるバンドの多くが、横浜の拠点として関内CLUB24(トゥーフォー)を選んだ。

横浜でやるなら、ここしかない。
2001年の年明け頃、見よう見真似で書いた企画書を持ってCLUB24のドアを叩いた。

「今、横浜のストリートシーンが凄いことになっている。その集大成的なイベント「濱音」をこの場所で開催したいんです」

ライブハウスのブッキング担当は、大村さん。優しい物腰の奥に鋭い眼光が光る。
正直、当時の自分たちにとってはチャレンジであった。実力的に、全国ツアーで百戦錬磨のプロのバンド達が挙って出演するこのステージに立つのは、僭越な気持ちが多少なりともあったわけだ。けれど、そこをおしてでも24のステージで「濱音」をやりたい。その意味を、大村さんに僕らなりのやり方で伝えた。

数多くのバンドを見てきた大村さんが「それじゃあ、やってみましょう」と言ってくれたあの瞬間。横浜の1日を僕らに任せてくれたあの瞬間を、忘れることができない。CLUB24の名に恥じないライブをしよう、と決意した。大げさに聞こえるかもしれないが、それくらい気合の入るハコなのだ。

冷たく長い石の階段を降りて一つドアを開ける。さらに階段を降りて行くと、年季の入った重い鉄の防音ドアが待ち受けている。「覚悟はできているか?」そう問いかけているかのようだ。
しかしそのドアを開けてしまえば、サイケデリックなウォールペイントが妙に暖かみのある、天井の高いライブ空間。けっして小奇麗とは言えないけれど、だからこその愛着がCLUB24にはある。


お客さんには分かりづらい部分で、
意外とミュージシャン泣かせのハコだ。

ステージ上手(かみて)側にドアがある。
そこからステージに上がるのだが、そこまでの裏の導線(通路)が、極端に狭い。非常階段のような鉄網でできた階段を注意深く降り、ビルの空調設備の熱風を浴びながら、貯水槽の脇をすり抜けて、ようやくたどり着くのがCLUB24のステージだ。晴天の日はまだいい。寒い日や雨の日は、出演までの時間を寒冷や雨の雫を避けながら待つことになる。ちょっとキツい。

それでも出たい、CLUB24。
それでもやりたい、CLUB24。

c0142001_5243752.jpg

楽屋は同じビルの上の階にあった。
色んなバンドのステッカーやチラシや落書きが所狭しと並んでいる。並んでいるというかここでも戦っている。学生時代聞き込んだ憧れのバンドや、話によく聞く伝説のグループのものもあって。彼らと同じ場所でライブをできるということ、そこに名を連ねることができたということが、多くのミュージシャンの誇りとなり、勇気になっていた。

魂を込めて一気に放出させる「ライブハウス」という場所には、それだけで気の漲りを感じる。こちらも気を張って正々堂々と対峙しないと、簡単に崩れ落ちてしまいそうな緊張感。積年の想いが行ったり来たりした場所だからこそ、感じることができるFeelingがあるんじゃないだろうか。だからつい、足を運んでしまうんじゃないだろうか。

そんなわけで、
みんなこの場所を愛していた。


2007年12月11日閉店。

悲しい知らせを聞いて、TAKUは即座に電話をかけた。
「空いている日があったらあのステージでもう1回だけ、濱音やらしてください」
今回はCLUB24スタッフのご好意もあり、急遽「濱音」に日程を割いてもらった、というわけなのです。



つづく。

開催まであと17日。
[PR]
by hamaoto | 2007-11-13 00:20 | ◆濱音ヒストリー◆
<< 打ち合わせ! 皆様!!準備は万端ですか!? >>


by hamaoto
プロフィールを見る
画像一覧
濱音 開催情報
「濱音-第五譜-」
11月30日(金)CLUB24YOKOHAMA

OPEN 16:30 START 17:30
前売¥2,500 当日¥3,000
ドリンク代別、入場整理番号順
問合せ:045-252-4120(CLUB24)

出演:
Green Piece
NUDE VOICE
オオゼキタク
サスケ
サスライメイカー
ザ★スパイ
ロクセンチ

「濱音」は 、
参加するミュージシャン達が、自主的に企画・運営するライブイベント。
ブッキングからロゴ・映像制作、パンフレットやグッズ制作などももちろんアーティスト自身の手で行っています。
今回は「12月で閉店してしまうライブハウス・CLUB24への感謝の気持ちを込めてライブをしないか」、そう声をかけあって、久々に仲間が集まりました。前回の「濱音-第四譜-」から約5年ぶりの開催。CLUB24で、一緒に楽しい時間を過ごしましょう!

カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧